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桜の花が咲き、鳥が鳴く声が春を感じさせる日。
そう、今日は4月9日。私立丸野宮高等学校の入学式である。
そこに、一人いかにも目立つ金髪の少年がいた。
その姿は他の一般人に比べたら、明らかに目立つのだ。
当然の事だが、早速先生に注意を受けた。
先生「こらっ!!入学式に金髪で入って来るとは
相当なチャレンジャーだな!!」
レオンはその先生の方を向き、返答した。
レオン「はぁ………でも先生。ボクの髪は地毛ですよ。
何を隠そうと一応イギリス人のハーフなんですから。」
レオン「それにこの学校って髪の色自由じゃなかったですか???」
先生「………チッ!!」
先生はイライラしながら体育館の方へ歩いていった。
レオン「えっと…………入学式の会場はっと……」
レオンは貰った案内を見ていた。
その時、一人の男子が声をかけてきた。
男子「おい、お前何処の中学出身なんだ??」
レオン「ボクは南中から来たんだ。君は??」
男子「俺は横浜の方から来た斎藤 高樋(さいとうたかひ)な。『ナンチュー?って事は地元か…』」
斎藤の言葉にレオンは少し疑問を感じた。
レオン「斎藤くん。横浜って何処なんだ???」
斎藤「あー、メンドイからタカヒにしてくれ。横浜ってのはな横浜駅って場所だ!!
っていうかお前の名前なんていうんだ??」
レオン「『それぐらい知ってるって!』
ボクは住吉レオン。この学校のすぐ近くに家はあるよ。」
タカヒ「ふぅん。まぁそのうち招待してくれや。」
二人はそんな風に初めてあった割にはかなり仲が良いと思われた。
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