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「ゆーうっ!」
(あぁ…相変わらず声まで可愛いなぁ)
「ゆうってばぁ!」
その声を聞いて私は振り向く。
優って言うのは私の名前。
そして今名前を呼んだのは彼氏の綾音。名前まで女っぽい。
「一緒に学校行こっ!」
そう言って私の手をにぎる。
「やだよ➰っ」
恥ずかしながらそう口にした。
グスッ グスッ
隣から聞こえる。
「何泣いてるのー?」
「だって…ゆっうがぁ」
泣き顔でこっちを見つめてくる。
っていうか綾音の泣き顔にはもう慣れた。
「しょうがないから手、つないであげるよっ」
私のその言葉に過敏に反応した綾音の顔がパァッと晴れた。
そんなことしてる内に学校に着いた。
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