第一章《呪いを解くには》

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「そしてもう一つある」  化物はクリアが怯えている事も気にせず、本当に淡々と話していた。 「もう一つは人を何人も殺し、最後の一人になった所で、そいつにこの話をすること。つまり今していることだ。そうすれば呪いが解け、はいずれ灰とって消える……」  そこまで言うと化物はまた、カラカラと笑い出した。 「条件はどちらも満月の晩。さらに二つ目の解き方は、自分は憎しみ等を抱きながら皆を殺し、最後の一人には恐怖を与えなきゃいけない」  また、カラカラと笑う。
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