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クリアはただ、呆然と立ち尽くしていた。
一気に色んな事がありすぎたせいで、何も考える事が出来なかったのだ……。
自分は、呪われたのか?憎悪、憎しみ……。化物として生きていくのか……?
頭の中はもう、ぐちゃぐちゃだった。
それを整えるように、突然遠くから声がした。
「お兄ちゃん!!」
振り向くと、とても遠くに妹、ルージュがいることがわかった。
その姿に安堵したのか、クリアの目からは涙がこぼれ落ちた。
それを拭おうとして気がつく。
「これは……」
自分の腕の変化に……
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