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すると後ろの席の子は、さらにがっつりルージュの背中を掴み、今度は声を少し大きめにして言った。
「どうしてっ?! ルージュなら退治出来るよっ!」
退治?私はいつから勇者になったの?
ルージュは心の中で思いながらため息を吐いて言った。
「怖くて行けない。死んじゃうわ」
するとようやく諦めてくれたのか、後ろの席の子は、フンと鼻息を立てて戻った。
安心したのも束の間、今度は前の席の男の子が話しかけてきた。
「なあルージュ」
「今度は何よ」
少年はニヤリと笑った。
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