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別に俺はマゾッ気があるわけじゃないから痛いもんは痛いし治療費だって馬鹿にならない。
彼と繋がっても俺はいかせてもらえないから気持ちよくないし、大学に行けば皆が心配してくるから申し訳ない。
まぁそれでも
なるべく音をたてない様にドアノブを回す。
「くぅ…ぅっ…ぐずっ…ぅっ…」
彼の泣き声。
俺が帰るといつも毎度毎度こうして泣いている。
別に俺を殴ることへの涙なんかじゃない。
謝罪の涙じゃない。
彼はただ怖いんだ。
俺が。
俺がマゾじゃないように
彼はゲイじゃない。
もともと彼はノンケだ。
すべてを投げうった俺の告白を彼はゲーム感覚で承諾した。
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