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耳元で「イけ」と囁かれた瞬間、頭の中で光りが弾けた。
「は、ああぁ――――!!」
ビクンビクンと体が跳ねるように痙攣する。
その拍子に締めつけてしまったのか、頭の上で息を詰める気配がした。
「は…は…」
荒い呼吸を繰り返し、海斗の体にしがみつく。
余韻に浸っていると海斗が急に体を起こした。
「遊里、休んでる暇はないぞ?…俺もお前の中でイかせるんだ。」
「あ…」
すっかり野獣と化したその瞳に見下ろされ、吐息が漏れる。
「まだ、待って…今すぐされたら狂っちゃう…」
「狂えば良い。…俺はとっくにお前に狂っている。」
溶けそうな程甘いセリフの後すぐに再び深い口付けをされた。
舌を絡め合う度にイッたばかりの体がヒクヒクと震える。
「遊里…」
合間に名前を呼ばれると、もうお手上げだった。
「海斗、して。動いて…私の中にたくさん出してっ…」
降参して言うと海斗の口の端が上がる。
触れるだけのキスを私に落とし、海斗がまた腰の動きを再開した。
「は、んんっあぁ!!あ…海斗ぉ!!」
止まらない嬌声を満足そうに聞き、海斗の熱い瞳が私だけを捉えていた。
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