温泉旅行に愛はつきもの

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休む。 その言葉に胸が高鳴った。 「う、うん。」 やだわ私ったら…。 期待しちゃって…。 でも今日は米沢さんにベタベタ触られたから、海斗に触って欲しい。 海斗の温もりに包まれたい。 いそいそと海斗の横に潜ると、当たり前のように頭の下に腕が差し入れられた。 そのままぎゅっと抱きしめられ、安心感と共にドキドキが襲ってくる。 変なの。 もう毎日こうして眠っているくせに、ドキドキがなくなる事はない。 それはやっぱり、結婚してもなお私が海斗に恋しているからだ。 「……」 え…? しかし、いつまで経っても期待していた行為に進む気配はない。 それどころか海斗は目を閉じているし、このまま寝てしまうんじゃないかとすら思えた。 …なんで? 胸がざわざわと波を立てる。 いつもなら布団に入ったら悪戯が始まるのに。 何で…。 そこまで考えてハッとした。 ……お風呂…入ってないから? 米沢さんに触られたままお風呂に入ってないからだろうか。 ……当たり前だよね。 誰が他の男の匂いのついた女を抱きたいと思うの? 体だって痣があって醜いし…。 考えると目頭が熱くなった。 やだ…今の私、汚いじゃない。
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