四章

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そして時は経ち、食堂には晶、カグラ、ゾル、オーリだけが残っていた ワインの注がれているグラス片手に月を見上げながら、ゾルは呟く様に話す 「片翼ってのはな、ルシファーの力を受け継いだ一人って事なんだけどよ、もう片翼を探さないことには何も始まらねぇ もう一人の片翼はルシファーの力って指標があるが、それだけで四つの世界から見つけ出せると思うか?」 ゾルの静かな言葉。晶はこんな姿のゾルを知らなかった。晶の前ではゾルはいつも前向きな思考、行動だった 「正直分かりません。ですが、絶対に探し出さないと、サタンに世界を取られるんでしょ? サタンの目的って何ですか?」 晶は余ったフライドポテトをカグラ、オーリと共に食べながら聞く。カグラの食べる量はやはり半端ではなく、晶の6倍程だ オーリとゾルは何処に入ってんの?と思うが、それは謎である 「奴の目的を知る者は居ない。幹部連中にも喋らないらしい。 ま、世界でただ一人、ルシファーが知っているだろうが、いつか否応なしに知る事になるだろう」
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