四章

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晶はカグラの手を取りその場所まで先導する。そして壁に顔を近付け、探し物をするように見る 「此処だ、1番質が良い。だが今の俺にコレを打つ術は………無い 仕方ない、初めてだが携帯の機能使ってみるか」 晶はカグラを呼び寄せ、壁の一部に手を置かせる。カグラが魔力を流すと淡い青に岩の壁は発光し、割れた ヒビはカグラの手を中心に1メートル程。普通では起こらないこの現象に、晶は驚いた 「………普通割れねーんだけど、何したの」 カグラは何もしていないと首を振る。晶はこんなこともあるのか、と自己完結し、魔鉄を待った 晶はミニ太陽の明かりを頼りに座れそうな岩を探し腰を下ろす。カグラもすぐ傍に座った そして晶は口を開いた 「カグラ、俺のせいでこんな所に来て、皆と離れるの、嫌じゃなかったか?」 晶の口から紡がれる言葉。それは晶の不安。平和であると偽っている不安定な世界。カグラは魔界に居るよりヴァルハラに居た方が良い、晶はずっとそう思っていた 「良い。晶が居る、仲間が出来る、強くなれる なるように、なる」
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