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カグラの言葉で何処か吹っ切れた晶は自分の過去、自分の決意を語り出した
「俺は昔家に居た時、周りの全てから異端として扱われてた。親が俺を嫌えば子供も俺を嫌う、だから俺には友達なんて一人も居なかった
いや、一人居た。ルースって奴が居たんだけど、急に姿を晦ました
ま、その話は置いとこう。俺は友達が欲しくて召喚術に手を出した。初めて友達になってくれたのはルリって奴だ
俺はもっと友達が欲しく、多くの召喚術を試みた。だけど途中から出来なくなった。体のキャパシティを超えたらしい
それを解決する時に命を削る方法を思い付いた
それで仲間をどんどん増やしたんだ
今、そんな仲間は居ない。俺はまた一人になり、寿命だって短いかもしれない
だけど、この戦争は止める。俺が死ぬまでは絶対に誰も死なさない」
いつの間にか晶の手は固く拳を作っており、身体は何かに震えていた。カグラは言葉を紡ぐ晶を見ていたが不意に晶に近づき、その体を抱きしめた
「………一人じゃない。私が居る。聖達も居る。今の晶は、一人じゃない」
カグラの言葉は確実に晶の何かを振り払い、包み込んだ。晶はカグラの肩に顔を埋め、小さな子供が泣き叫ぶ様に、カグラの中で泣いた
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