四章

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晶の泣き声は30分程続いた。その間、カグラはずっと晶を優しく見守っていた 「………その、ありがとう。後、すまなかった」 晶は少し恥ずかしそうにそっぽを向きながら礼を告げ、魔力を流した場所に歩きだした。 「………別に」 魔鉄はもう出てきており、晶は泣きつづけていたので気付いていなかった 晶はそれを拾いながら何かが迫って来るのを感じ、刀に手を置き、火球を消す 「………なに?」 「分からん。だが、良くはなさそうだ」 辺りを見渡し、姿を隠す事の出来そうな岩を見つけた晶はそこに隠れ、気配を探った やはり近付いて来る。晶はカグラに小声で準備しとけと伝え、自らも直ぐに行動に移せる態勢になる そしてソレは更に近付き、晶達の座っていた岩に飛び降りた 二人組の魔族。背の低い魔族は背の高い魔族の家来か何かだろう、数歩後ろを歩いている 『此処がゾル領土の……。そうか、ならば今日は此処を潰そう』 『分かりました、サタン様』 背の高い魔族はサタンと呼ばれ、手を天に翳す 晶は飛び出そうとしたが足が竦み、身体が動かなくなってしまった。正に蛇に睨まれたカエル
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