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『私をその名で呼ぶなと言ったであろう?
まあ良い。ダルク・ギリス』
サタンは呟くと同時に腕を振り下ろす。そしてその動きと連動するように、何かが岩山を覆う
「カグラ、何が起こってる?光りが無くて分からん」
「………闇の魔法?」
二人が話している間にも岩山はどんどん削れていく
そしてサタンがもう一言何かを呟くと、広場から上の山が消え失せた
それに満足したのか、サタンは機嫌良さそうに鼻を鳴らし、再び飛び去った
「………あれが、サタン?」
二人は見つからなかった事に安堵し、倒れる様に尻餅を付いた
「ルシファー、俺がアレに叶うのかよ?」
『今は無理だな。そうだな、晶にはまず神になってもらおう』
時が止まった。二人は瞬きするのも忘れ、息もしない。周りの音さえ消えている
「神って、神族とかの神?」
晶の問いにルシファーは肯定として首を振るだけだが如何に本気か、晶には伝わっていた
「………神様?」
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