四章

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『私をその名で呼ぶなと言ったであろう? まあ良い。ダルク・ギリス』 サタンは呟くと同時に腕を振り下ろす。そしてその動きと連動するように、何かが岩山を覆う 「カグラ、何が起こってる?光りが無くて分からん」 「………闇の魔法?」 二人が話している間にも岩山はどんどん削れていく そしてサタンがもう一言何かを呟くと、広場から上の山が消え失せた それに満足したのか、サタンは機嫌良さそうに鼻を鳴らし、再び飛び去った 「………あれが、サタン?」 二人は見つからなかった事に安堵し、倒れる様に尻餅を付いた 「ルシファー、俺がアレに叶うのかよ?」 『今は無理だな。そうだな、晶にはまず神になってもらおう』 時が止まった。二人は瞬きするのも忘れ、息もしない。周りの音さえ消えている 「神って、神族とかの神?」 晶の問いにルシファーは肯定として首を振るだけだが如何に本気か、晶には伝わっていた 「………神様?」
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