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「………それ以上、ダメ」
無視された怒りも入っているのだろうか、いつもとは全く異なった強い口調でそれを制した
『アンタ達は誰なんです
そっちの男は姉貴のアレですか、初めての相手はこんなチンチクリンですか』
「違う。俺はゾルの弟子だ」
『あ、昨晩より貴方の付き人になるよう言われました』
そんな事は聞いていない。顔を少し青くし、鈴の方を見る晶の口は開きっぱなし
カグラはその様子を少しムッとしながら見ており、拳を握りしめて震えていた
『身の回りの世話は何でもします。夜のお世話はしません。それはカグラさんとお願いしますね』
カグラの顔が突然真っ赤に染まり、その手は自然に銃へ
「てめぇら勝手な事吐かしてんじゃねぇ!死ね!オラオラ!!」
カグラの暴走が始まった。ホルダーから抜くとその銃口は迷わず鈴とその妹へ
『ちょっ、やめれーです』
乱射、乱射、乱射。鋭い銃声が廊下に響き渡り壁には無数の穴が開く
「カグラ、待てやめろ」
晶はカグラを止めようとするが全く止まらず、仕方無しに二人の前に出た
「グラビティ!」
とてつもない重量のかかった弾は威力を失い、床に突き刺さる。まだそれだけなら良かった。突然床が抜けた
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