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三年の廊下。
人が居ないって訳ではないが僕達の所と比べると少ない。
恭介は…いた。
人が少ない教室内で絵…本?を見ている。何時もなら漫画本なのにどうしたのかな?
りき「あの…」
恭「ん、なん…こいつは驚いた。どうしたんだ理樹」
目を絵本から離して僕を見つめる。
でも…言葉で言うほど驚いてないって言うか、冷静って言うか…。
りき「よくわかったね、声も少し高くなってるのに」
恭「ん?あぁ、俺がお前を見間違える訳ないだろ?」
りき「僕としてはもっと驚いて欲しかったけど」
恭「ハハッ、とんでも話しは慣れちまったからな、女装って訳でもないんだろ?」
やっぱり恭介には全て見抜かれている。
りき「ねぇ…恭介は何でか分かる?」
恭「そうだな…ハッキリ言って……。」
恭「わからんw」
無邪気な笑みを浮かべている。
本当に分からないのかな?
恭「今回の件には全く関与してないぜ?現実じゃ俺には世界を変えるなんて力なんてないしな」
りき「そっか…」
恭「そう落ち込むなって“俺達”がなんとかしてやるから、それまで楽しんじまえよ」
りき「た、楽しむって//」
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