227人が本棚に入れています
本棚に追加
授業が終わり、鈴は凄い勢いで教室を出て行ってしまう。
門に行く前に恭介に報告しよう、これは異変なのだろうし…
恭「そんな顔してどうした?」
理「うわぁ、窓から入って来ないでよっ」
恭「あ、あぁ。なんか理樹に呼ばれた気がしたからな」
理「相変わらず凄いね…、…実は――」
鈴の事を少し端折って伝えると恭介は苦笑いする。
恭「ははっ、理樹それは異変なのか?」
理「だって今までそんな事―」
恭「なかったな。多分、理樹が女になった事で起きた“イベント”なんだろう。」
あの時のように含み笑いをする恭介。
理「イベントって…恭介は何か知ってるの?」
恭「さてな?なんにもわからん。取りあえず行ってこい。あ、バンドは明日からなっ」
理「え、あぁ。うん…」
背中を押され教室から出される。
恭介は付いて来ないみたい。
ただ一言、1人で行ってやれ…と理樹の耳元で呟いた。
最初のコメントを投稿しよう!