出逢い(前編)

10/14
前へ
/50ページ
次へ
鈴「コレなんてどうだ?」 理「ん…」 とあるデパートの下着コーナーで選んでいる。 理「黒はちょっと…」 最初は恥ずかしくて入り難かったけど鈴に手を握られ仕方なく(?)見ていたら慣れて来てしまった。 理「そ、そのさ、鈴みたいにスポーツブラとかじゃ駄目かな?」 鈴「理樹は胸大きいんだから駄目だッ、後…アタシだって普通の下着を着るようになったんだぞ?」 理「えっ…?」 聞き間違いだと思い聞き返してしまう。 鈴「み、見せたい奴が居るんだっ悪いかッ//」 理「い、いやぁ…」 鈴が言った言葉に胸が締め付けられる。 あの鈴が… 好きな人とか出来た? 何時も一緒だった僕達。 それだけに嬉しい気もする。 でも逆に… 鈴「…ど……た?」 鈴「どうした理樹?」 上の空状態でいたので鈴の顔が近い事に気付かなかった。 理樹「あ、うん。大丈夫、どうしたの?」 鈴「理樹コレなんか似合うと思う」 白色のブラジャーを僕に重ねて微笑む鈴。 ねぇ、見せたい相手って誰? そう聞いてしまうのは簡単だった。 でも、僕は 怖くて聞けなかったんだ―。
/50ページ

最初のコメントを投稿しよう!

227人が本棚に入れています
本棚に追加