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鈴がかがんで僕の顔まじまじと覗き込んでくる。
鈴「あのな、さっきは本当にゴメン、りきは可愛いぞっ」
純粋に誉めているのかそれとも貶しているのか…。
まぁ鈴の場合は前者だろう。
りき「はは…ありがとね鈴」
鈴「…他のみんなは何で驚いてないんだ?」
気付いたのか声を低くして言う。
真「それがクラスの連中はりきは女。って認識してるみたいだぜ」
鈴「ん?」
真「要するに、りきは女として入学していて、女として今まで生活していた…って事らしいぜ」
鈴「んー、よくわからん」
僕達にもまだ良くわかっていない。
しかもその“設定” では矛盾だらけだ。
僕が真人と同部屋なこと、男物の制服なこと…。
それ以外にも矛盾はある。
りき「今は体育着だけど制服とかどうすれば良いかな?」
真「鈴から予備の借りるとかは駄目か?」
鈴「サイズ合わない、今のりき胸あたしよりありそうだしな、こまりちゃんのなら…。でもアッチの馬鹿も制服着てないから大丈夫じゃないのか?」
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