第3話 猫

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コレは数年前の話しだ… いつも通り裏道を走り始めた時… 家からすぐの変則的な信号に差し掛かり、信号の為減速仕掛けていると、20㍍程先の右側の歩道を茶トラの猫が同じ方向に向けて走って居るのが目に入った。 ガードレールの切れ目からこっちに飛び出して来そうで 私『右っ‼猫来るぞっ‼』 義弟『あぁ知ってる…』 義弟は速度を緩める事なく ガンッ💥 義弟『…なんだ?😓』 私『…知ってねぇぢゃねぇかっ‼😠適当答えてんぢゃねぇよっ‼😠💢』 義弟『…何がぶつかったのかな…』 私『だから猫だっつってんだろがっ‼😠💢』 義弟『…車大丈夫かな…』 私『知るかよ😠💢』 その時、猫は車の下から飛び出し、左側の歩道に逃げ込み、その場に座りじっとこっちを見ていた… 猫にも《車》を運転してるのは《人間》だと理解が出来て居るのだろうか… フロント硝子越しにしっかり目が合った… 義弟は車の前を見に行くと嵌め込み式のフォグランプが落ちてコードでぶら下がって居た。 音と衝撃から推測するに、プラスチックのフォグランプに頭をぶつけ、出て行った場所から見て、車とアスファルトで若干揉まれたがタイヤの下には運良く入って居ないと私は感じた。 私はこちらをじっと見てた猫が走り去り、幾分かホッとしていた…
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