第60話 夢

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そしてまた翌日… コウイチから墓に荒れた様子も無く、墓石の欠け、亀裂等の異常は無かったと言う報告の電話を受けた… 取り敢えず私は一安心したものの、例の夢は相変わらず続いた… そして、夢の内容も… …猫の名前が《なす》やら《はぐき》やら《げた》やら既に生き物の名前ではなくなり出した頃、突然、あのコウイチから電話が鳴った… コウイチ『すんげぇなぁ…しでち(ヒデキ)…』 私『何がだ?…つかヒ・デ・キな?ヒ・デ・キっ😒』 と始まり、思わぬ報告を受けました… その報告とは、私の電話で気になった従兄弟は、何気なく納骨堂を開けてみたらしいんですよ… そしたら、祖母の遺骨は既に骨壷から出され納骨堂の土に返されて居たので壷自体は無いのですが、納骨堂の中は雨水が溜まり、祖父と、叔父、叔母の骨壷がプカプカ浮いていたらしいです… 従兄弟は慌てて溜まった雨水を掻き出したのですが、その水の底には、どこから入り込んだのか、子猫らしき動物の骨も出て来たそうです… 私はその猫らしき骨を墓石の直ぐ横の草村に埋めてやってくれと頼んで電話を切りました… それ以降はあれだけ見続けた夢もパッタリ見なくなりましたよ… やっぱりそぅいぅ《不思議な力》って有るんだと思っちゃいますよねぇ…😅
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