第62話 たかが幽霊…大波乱!

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ターミナルの外に出ると、奇跡的なタイミングでタクシーが通り掛かり、迷わず右手を挙げ、どぉでもイイ事だが…ついでに左手で腋の下を隠してみた。 見事、タクシーをキャッチ‼ …と、しつこく書くのは、このターミナル、やっちゃ場…まぁ市場街の中央付近にあり、夜ともなると人どころか車すら滅多に走って居ない。 酒、寝不足、疲労に襲われ、電車はまだ有るには有るが、駅までの徒歩が億劫だった所に奇跡の1台… 地球とか征服できちゃうくらいの運を勝手に感じてました😌 タクシーに乗り込むと、行き先を告げ、 『タバコいいですか?』 と運転手さんに声を掛け、許可を貰うと窓を開け一服… 半分微睡んで居ると某、大型墓地を突っ切る道に入り、不運にも墓地中央付近の歩行者信号に引っかかったんです… 歩行者信号… つまり、誰かがボタンを押さねば変わる事がない信号… タクシーは暗闇の真ん中でポツネ~ン… 辺りには誰も見当たらない… 無人の暗がりが静かに広がり、信号の赤色の光りだけが小さく周囲を照らす… …不気味なシチュエーションですねぇ~😆 そこに、事態の不自然さを感じたのか、気の小さそうな運転手さんが、 運転手『この道って気味悪いですよねぇ…😞』 私『…だねぇ~😅…つか、なんでこっち通ったん?遠回りじゃん?😒』 運転手『…えっ?😓いやっ😓さっきお連れさんが…😓』 私『あぁねぇ~…😅…つか…コイツ知らねえし…つか《人》じゃねぇし~?😒あははぁ~😃』 運転手『…えっ?😓…ん?😒…いやいや…😅…えっ?😱』 私『…飲み込めたかぃ?😒』 この会話の最後に運転手さんは『はいっ』っつったっきり、脱出職人かと思う程の尋常じゃないスピードで車から脱出し、 『うわぁあぁあぁぁぁ~~~🏃』 ととんでもない瞬足で見えなくなってしまった…
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