第62話 たかが幽霊…大波乱!

8/9
前へ
/665ページ
次へ
事態は飲み込めたものの…しかし、《時、既に遅し》… 既に降臨したHideさんの内なる大魔神は制御不能… 『ぐるるるぁっ‼小僧っ‼(←明らかに年上の方に…)放せっ‼なろぉっ‼その腕1本くれてやるから殴らせろ~~~っ‼😠』 とか叫びながら、自慢の200キロをマークする背筋を駆使し(超高速背筋トレーニングの様に…)、警察官の顔に後頭部で頭突きを十数発ヒットさせていた… そこに、恐る恐るタクシーの運転手が物陰から出て来て、鼻血を流した警察官と肩を脱却しかけた私の仲裁に入り、霊園のド真ん中の乱闘は鎮静化された… …力士の如く短い全力勝負に疲れアスファルトにへたり込んだ私と警察官… そこに応援に駆け付けた自転車の初老の警察官が『どしたぁ~?』と呑気に到着… そして、交番に連行され、その運転手からの、花柄ブラウスの君の件、逃げ出し交番に駆け込んだ件の説明と、私からの運転手逃亡時の状況から私がサイドブレーキを引いてイリュージョン?と言う事の説明を語った… 結果、警察官2名はひたすら陳謝… 頭突きの嵐を見事耐え抜いた若い警察官は、両鼻にティッシュを詰め、バトル後から止まらぬ涙を拭いながら、公務員の暴力騒ぎに発展し兼ねない誤認逮捕未遂を謝る姿に、勝利を感じちょっぴり優越感に浸りつつ無駄を承知で原因の《花柄ブラウスの君》の話しに戻した。 …所が、何故かその警察官達があっさりと話しを納得…😓 不思議に思ってお巡りさん達に話しを聞くと、その場所での幽霊の目撃騒ぎが数件出て居るのと、そのお巡りさん2名自身もそれらしき物を目撃した経験があるとの事… そして、ヒソヒソ秘密会議in派出所の協議の結果、警官若干1名の負傷は別として、実害は無かった事を前提に、警察官として本署に報告書を提出出来ない事(説明しきれないor面倒くさい?or知られちゃマズい事てんこ盛り?)、問題の張本人(花柄ブラウスの君)がとっくにトンズラこいて証明しようがない事実… これを総合し、この騒動は《闇に葬る方向》で意見が四者一致… 口外不要の暗黙の了解を条件に私はその場で帰りを許されました… そして、その事態をタクシー運転手さんは、タクシー会社に電話で話す(←早速口外かいっ⁉)と、タクシー会社からの小粋な計らい(?)で、予備の車を回され、タダで家まで送っていただきました…🚗
/665ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1200人が本棚に入れています
本棚に追加