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「どこに?」
「地下のスタジオ。」
そういって青柳はタバコに火をつけどんどん降りていく。
朱里は慌てて追いかけた。
(すげ~二面性だな。)
2人がスタジオにはいると。
ギターを練習している女の子が1人。
「…青柳の彼女?」
「違うよ。バンド仲間で高校の先輩。ちなみに2年B組。中学から一緒バンドくんでる。」
「てことはオレの先輩でもあるわけか。」
「…サッちゃん、そのカワイイ子だれ?」
「ども、今年入学して青柳と同じクラスになった守翼 朱里っす。」
「よろしく!!
あたしは城湖 響華。
後輩かぁ。よろしくねぇ!
ねぇ、『しゅり』ってどんな字でかくの?」
「朱色の『朱』に『里(さと)』ですけど?」
響華は少し考えて。
「…よし!今日からキミのあだ名は『アカリちゃん』で決定!」
「…朱里くん。この人は知り合った人は自分がつけたニックネームでしか呼ばないから反論しても無駄だからね?
ボクも『サッちゃん』だし。」
(…諦めるしかないみたいね…。)
「…でもなんで『アカリちゃん』な訳?」
「アカリちゃん、それはね。朱里って漢字だとアカリとも読めるからよ。」
(あ、そう。てかそんな事得意気に喋られてもなぁ…。)
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