第一章

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「どこに?」 「地下のスタジオ。」 そういって青柳はタバコに火をつけどんどん降りていく。 朱里は慌てて追いかけた。 (すげ~二面性だな。) 2人がスタジオにはいると。 ギターを練習している女の子が1人。 「…青柳の彼女?」 「違うよ。バンド仲間で高校の先輩。ちなみに2年B組。中学から一緒バンドくんでる。」 「てことはオレの先輩でもあるわけか。」 「…サッちゃん、そのカワイイ子だれ?」 「ども、今年入学して青柳と同じクラスになった守翼 朱里っす。」 「よろしく!! あたしは城湖 響華。 後輩かぁ。よろしくねぇ! ねぇ、『しゅり』ってどんな字でかくの?」 「朱色の『朱』に『里(さと)』ですけど?」 響華は少し考えて。 「…よし!今日からキミのあだ名は『アカリちゃん』で決定!」 「…朱里くん。この人は知り合った人は自分がつけたニックネームでしか呼ばないから反論しても無駄だからね? ボクも『サッちゃん』だし。」 (…諦めるしかないみたいね…。) 「…でもなんで『アカリちゃん』な訳?」 「アカリちゃん、それはね。朱里って漢字だとアカリとも読めるからよ。」 (あ、そう。てかそんな事得意気に喋られてもなぁ…。)
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