第一章

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カチャカチャカチャカチャ、ピ~ン、ガチャ。 「よし開いた。」 「あんまり褒めらんない特技ができたね。」 「そんな事より飯食おうぜ。」 2人は屋上にでて昼食を取り始めた。 そしてバンドの事や今の現状をはなしたりした。 「そういえば朱里ってドコからきたの?この辺の中学じゃないよね?見たことないもん。」 「隣の県の中学だよ。」 「なんで!?」 「何が?」 「なんでそっちの県の高校受けなかったの?」 「…何となくだなぁ。…あ、でもオレやりたい事とかないからさぁ、とりあえず親とか知り合いとかいない場所で『何か』探したいと思ってたからさ。 でもあんまり遠くに行くわけにも行かないからとりあえずここに来たんだ。」 「へ~、じゃ何か見つかった?やりたい事。」 「ん~、とりあえずバンドかなぁ。喧嘩とかは地元でやりあきてるし。」 (…どんな中学時代だったんだ?) 「あ、そういえば今こっちで誰と住んでるの?」 「1人暮らし。」 「うそ!大変だねぇ。お金は?」 「実家がオレがおもってたより金持ちだったみたいで通帳に毎月15万振り込まれる事になってる。」 (…どんな家庭だよ。) 「兄弟は?」 「妹が1人。」 「へぇ。」 「お前のところは?」 「僕は一人っ子だよ。」
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