第一章

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「んで?何よ?」 「…朱里、ちょっと先生かわいそうだよ。」 「まぁいい、青柳の家に集合だよな?」 「そうだよ。」 「オレ、青柳の家しらねぇんだよ。」 「…そうだね。教えてませんでした。スイマセン。」 「とりあえずオレの車に乗って案内しろ。」 「はい。」 「ok。」 2人は担任の車に乗り込み案内をしながら聡の家に行った。 聡は家につくと担任をスタジオに案内した。 「んじゃ先生、僕着替えてきます。」 「おい、オレも私服持ってきたから着替えていい?」 「うん。」 朱里と聡は二階に行き担任は1人スタジオに残された。 「…あいつらオレの扱いヒドくない?」 担任はする事もないのでスーツの上を脱ぎ荷物といっしょに適当に置きドラムセットに座り軽い流しを始めた。 少し時間がたったとき扉が開いた。 「響華か?」 「あれ?ゲンちゃんがここでドラムたたいてるの?」 「あぁ、オレ今日からお前らのバンドでドラムやることになったから!よろしくぅ!」 「うぁ~、ゲンちゃんリアクションふるいよそれぇ(笑)」 ガチャ 朱里たちが戻ってきた。 「響華先輩もきてたのか。」 「あ!響華に連絡するの忘れてた!ゴメン響華!ウチの担任の弦舞先生がドラムやることになったから。」 「いいよサッちやん。今本人に聞いたし!ねぇゲンちゃん?」 「あぁ。てか君だれ?メンバーなのか?」 どうやら天智は目の前でタバコをくわえて朱里と一緒に現れた聡の事がわからないらしい。 「…ダンナぁ、コイツは青柳だけど?」 「だからダンナはやめろって!青柳君ていうのかぁ、よろし……………って青柳ぃ~!!!?」 「あ、そういえば先生の前でタバコはマズかったですね。」 「イヤイヤ、タバコはいいとして!」 『いいのかい!!』 3人が一斉に突っ込んだ。 「いやまぁオレも中学から吸ってたクチだから人のこといえねぇもん。」
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