第一章

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「青柳って以外とワル?」 「まぁ小さい頃からこんな所に住んでればこんな感じに育ちますって。」 聡は先生のお許しが出たので構わずタバコをくわえている。 「それにしてもなんで学校でマジメ気取ってんだ? 今のまま学校行けばファンクラブ結成間違いなしだぞ?」 「ダンナ、昨日オレ同じような事言ったわ。」 「…もういい、好きに呼んでくれ…。」 「それはですね、あまり学校で目をつけられるとイロイロ動きにくくなるんで…。」 「担任のいる所でタバコ吸ってる奴のセリフじゃねえぞ青柳。」 「さっきお許しが出たので。」 「まぁいいけどな。…てか一本くれ、ちょっとタバコ切らしててな(笑) 守翼は吸わねえのか?」 「オレは練習が終わってから。 タバコ吸った後って声の調子狂うもん。」 「そっか、青柳もそうだがお前の格好って昔流行った<NA〇A>って映画の主人公に似てるな。」 朱里の今の服装は皮ジャンに長袖のピチT、そして黒い細めのジーンズ、あとは適当にシルバーアクセサリーをつけている。 「あぁわかる!アカリちゃんナ〇みたい!」 「…見たことないからわかんね…。 中島〇嘉のやつだろ?曲はきいたことあるけど。」 「僕も曲しか知らない。」 「結構前だからねぇ。あたしはマンガもってたから映画もDVD借りてみたから知ってるけど。」 「…世代が違うかぁ、ヤッパリオレってお前らより年くってんだなぁ?」
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