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「確かその時響華ちゃんもいたぞ?」
『えぇ!?』
「あと弦舞って奴の…たしかあの時は六歳位だったかの坊主もいたなぁ!」
『!!』
3人はいっせいに天智をみた。
「ん?なんだ?」
「弦舞って先生の事じゃあ?」
「ん!そうだよ。いやぁご無沙汰してます!弦舞家の現当主の天智です。」
「Σ何!?先生は天智君だったのか!?いやぁ立派になったなぁ。…当主と言うことは…受け継いだのか?」
「…えぇ。」
「そうか。」
2人はいきなり真顔で意味の分からないトークを始めた。
「あのぉ?オレ達その話の意味がわからないんスけど?」
「ん?あぁ気にするなお前らにはまだ先だ。城湖はもうすぐだけど。」
「だからわかんないってゲンちゃん?」
「気にするな。」
3人は何がなんだかわからないがムリヤリ話を終わらせられた。
「それで聡?」
「なに?」
「バンド名決めたのか?」
『あっ。』
「決めてないや…。」
「おぃおぃ、まぁ決まったら教えてくれや。
オレちょっと行くところあるから練習終わったら店閉めといてくれ。」
「わかった。」
聡のオヤジはスタジオから出ていった。
「で、どうする?」
「どぉしよっかゲンちゃん?」
「ん~…。」
「なにが?」
「アカリちゃんさっきの話聞いてた?バンド名よバンド名!」
「あぁ!ん~。…………………ぁ、四神は?」
「なんで?」
「ちょうど4人だし、ダンナの名字は弦舞だろ?弦舞は玄武、それに青柳の柳って『りゅう』とも読むから青龍、城湖は城を『白』、湖を『虎』に変えて白虎、朱里の朱は朱雀の『朱』の字だからどうかなぁ…なんて。」
(おぃおぃ、どうして守翼はその事を!?)
「ま、今ひらめいた当て字みたいな?
ヤッパリだめだよなぁそんな適当じゃ?」
(偶然か?それとも知ってるのか?)
「いいんじゃないかな?ただ漢字じゃなくてローマ字で<SISIN>は?」
「いいねぇそれ!ゲンちゃん?なに1人で難しい顔してんの?」
「ん?あぁそれでいいと思うぞ?」
(偶然…だよな。)
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