序章

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五神は大神を中心とし世界を築いてきた。 しかし…ある時大神はふと思った。 『我は今まで一つの生きやすいこの星に何千何百という種の命を創り出してきた。 このまま時が流れてゆけばゆくゆくはこの感情だけの獰猛なる生き物たちは植物を食い尽くし、やがては共食いまで始め最後は生物の居ないただの土の塊である星になり果てるだろう。 …ではどうする? …そうだ。 高い知能を持ちこの星の生態系を安定させられる者を創ろう。』 その時大神の目にふと、小さき獣がうつった。 『この獣をやがて我に似た姿と知能をもつ者に成るように我の一部を植え付けよう。』 すると大神は自分髪の毛を一本その獣に『入れた』。 『入れた』というのは融合させたということだ。
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