序章

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「お待ちください。」 『何故だ。青龍よ。』 「その種もいつかは大神様の願いに気づくはずです。 もう少し時を与えてはいかがですか?」 「我も同意。」 『…玄武、青龍。』 「玄武と青龍だけじゃないぞ。 俺も同じ意見だ。」 『…白虎。』 「私もです。」 『…朱雀。』 『…だが、それでは遅いのだ。 もう少し、もう少しと待つ内に破壊は広がってしまうのだ。』 「どうしても滅ぼすのですか?」 『あぁ。』 「なれば我らは全力を持ってあなたを止めましょう。」 こうして大神は四神達との死闘の末にこの星の小さな島に封印されたのだった。 そして四神達は人間の姿に化け人と交わり世代を交代しながら世界の影から人を見守り大神の封印が解けぬようにその封印を守る事になった。 だが人の情は強く負の情から<妖(あやかし)>なるものが生まれ始めるようになった。 そこて四神達の一族は人間を見守るだけではなく人間がかなわない<妖>とも戦うようになったのだそうな…。
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