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自己紹介も終わり配布物も渡り下校の時間になった。
「さぁ~って帰るか。」
朱里は教室を出て歩き出した。
ドンッ。
「悪い!」
「すみません!」
「あっ、青柳じゃん。」
「君は守翼君だっけ?」
「あぁ。これから同じクラスだな。よろしく。」
「こちらこそ。…ところで守翼君?」
「朱里でいい。なんだ?」
「時間ある?」
「あるけど?」
「歌得意?」
「まぁ人並みには。」
「じゃあちょっとつきあって欲しいんだけど?」
「わかった。」
(なんだろなぁ~?)
青柳についていくと着いたのはバンドの貸しスタジオだった。
「ついたよ。」
「何故にスタジオ?」
「ここ、ボクの家。ちなみに無料でボクの入ってるバンドが練習してる。」
(言われてみれば一階は貸しスタジオだけど二階は普通の家って感じだもんな。)
「…で?」
「ついてきて。」
ついて行くと青柳は二階に行き自分の部屋に朱里をとおした。
「ちょっと着替えるから待ってて。」
(すげ~!)
青柳は短時間の内に変身したのだ。
具体的にいうと。
下はジーンズ、上は黒で長袖のYシャツで袖を肘の所までまくっている。
両手首にシルバーや麻でできたブレスレットをつけ、右手の指にもシルバーのリングが光る。
そしてちょっと長めの髪をサイドとトップからバックに流しスプレーで固定し前髪はワックスでデザインしている。
最後にメガネをとりコンタクトを入れブラウンのグラサンをかけて終了。
「…お前、そのまま学校行けばモテモテだぞ?」
「学校ではマジメ路線でいくよ。
目つけられるといろいろめんどいし。
じゃあ行こうか。」
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