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チチチチチ…。
『んーっ…?』
うるさい目覚しの音と共に私は“その”ベッドから起き上がった。
いつもに増して日差しが眩しい。
『…あ……』
そうだった。
ここは私の家じゃないんだ…。
私は無地の紺色のカーテンをだるそうにあけると、
クローゼットにしまってある“その学園”の制服を取り出した。
桜華美麗学園。
とても都会とは思えない絶景すぎる自然に囲まれた、大規模な
大金持ちの共学高校。
頭がいいのは当たり前、
入試では
男子は空手・剣道・弓道、女子は茶道・華道・料理
男女共通でスポーツまでもが問われる。
そう。
なんとも何でも出来るお金持ちが入学することのできる世界的にも有名な学園だ。
噂では大量の裏金をまわして入った人もいるという。
まぁ…噂だけど。
そんな超やばい学園に…この春、私は見事入学した。
…男子生徒として―。
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