3:手紙

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(…どうやら、誤解はまだ解けてないらしい。) 「運命の人」と書いているところを読んで、成歩堂は呟いた。 綾里家では、女の子にしか能力が受け継がれない。 自然、女尊男卑な社会になる。 真宵によれば、女の子が生まれると、夫婦関係が崩れてくる事が多いとゆう。 彼女は昔からそんなことを見てきた為、男女関係には非常に敏感になっていた。 その結果が、この誤解である。 「やっぱり、綾里家の反応はおもった通りか…」 これでは、師匠、綾里 千尋の墓参りもろくに出来ないとゆうことを成歩堂はかんがえていた。 「一刻も早く、真実を白日の下に晒してやろう! そして、ちゃんと千尋さんに報告しないとな!」 そう意気込んだのだった。 その後… 「ただいま~」 みぬきがステージから帰ってきた、が、成歩堂が見当たらない。 「あれぇ?パパァ?」 そう言った瞬間、玄関で物音がした。 成歩堂が帰ってきた。 (今日も捜査だったのかな?) しかし、いつも以上に落ち込んでいる様子である。 (…もしかして、振られたのかな?) そう思い、みぬきは一言、 「ドンマイ」 と言った。 こうして成歩堂に対する誤解が一つ増えたとさ。 3:手紙、おわり
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