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本当2秒3秒ほどの一瞬の沈黙の後
父は『なんやその目は 何か言いたい事あるんやったら 言わんかぃ』
そう 姉に言い放ちました。
姉が どんな目で 父を 睨んだのかは 分かりませんでしたが 父の言葉で 今 姉は 父を 睨んでいるの だと ゆう事が分かりました。
私には 姉の気持ちが 読み取れ 辛く悲しい気持ちになりました。
きっと 姉も 父が 怖く 何も 手が出せない 自分が 歯がゆく 腹が立ち 許せなかったんだと おもいます。
姉も 父に よく手を出されていました。
祖父からは 『猫はどこにいったんや』と猫呼ばわりでした。
父も 祖父もよく 似た 親子です。
祖父は 満93でこの世を去りましたが死ぬ全日まで ギャンブルや 金には うとく 一千の金も残さず 借金だけを 残して 去っていきました。
姉が黙ります……。
何かを 投げつけるような 音が聞こえた後 姉の すすり泣く 声が 聞こえました。
それを 無視し 仏壇のある 部屋の隅に居る 私を 見つけ 父が 私に言いました。
『おかぁがでてったのも 全部 お前らぁの せいじゃ わいも この 家には 帰ってこんで お前らだけで 生活 せーよ! ほなの!』
と言い 家を 去っていきました。
残された 私達3人は 長い沈黙の間にいました。
大分前に 狂っていた 家族の歯車は もう 誰にも かみ合わせる事なんて 不可能だったんです。
もし産まれかわれたら 金はなくても もっと 暖かい家庭に 産まれたい。
まとまりの ある家庭に 産まれたい。
そして 今まで 出来なかった 話しを 親として 今まで行けなかった 場所に 行って 幸せ感じて 笑いあいたい。
そんな普通の暖かさの 中に居ていたいと心の底から 思いました。
父は 私に 『憎い……』と言ったけど
私は 憎んでも 憎み切れないほど あなたのせいで 泣いて 苦しんで 憂鬱な 気持ちになったりしてたのに…。
父は その気持ちを受け止めてくれる 少しの スペースも 開けててはくれませんでした。
私達には 愛情もなければ情も 持ってくれず ただ 憎い 存在だなんて。
私はこの世に ほうり出した 神様が 憎いです…。
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