父のDV…。

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父のDV…。

けど…父は そんな 私の気持ちを知ってか知らずか DVを何度も繰り返すようになりました。 お金がなくなれば 機嫌が悪く 犬の世話を おこたわれば 罵声を 浴びせ ランドセルを下ろす間もなく 壁に張り付くように立たせ 『なんで ちゃんと みぃひんのんじゃ』と 大きな声で 怒鳴りつけて 頭を 足で蹴りつけました。 怖くて 涙が溢れ細々い声で 『ごめん…なさ…い。』と言おうとした瞬間 また 何度も 足や手で どつき 鼻で笑います。 けして許してはくれず その後は決まって 掃除をさせられました。 私は小さいながら 何で?犬やん?うちペット以下? 犬の事で怒っているんではないんだ 金がないから うちたちに あたってるんやって 思いました。 何故?誰が悪いの? そんな言葉が心の中で涙と共に とめどなく溢れました。 もっと 誉められたい! 優しくされたい! 家の事は なんでも 自分から進んでやろう! そうすれば 父も うちを 可愛がって 愛してくれる! 認めてくれる! 父の 洗濯された作業着を ぎゅっと 強く 胸に抱きしめ そう思いました。 それからは 良い子で 家の事は なんでも しました。 父に誉められたい 優しくされたい 一心で! 母も 父に証(しょう)がいつも 家の事してくれてる してくれるんだって 話してるよって 交換日記に 書いてあるのを見て 嬉しくて きっと これで 父の機嫌も よくなって 普通に 接してくれると思っていました…。 が…。 何故? 何故? 父には 私が 良い子になろうが 関係ありませんでした。 寧ろ 良いことをすれば する程 DVが エスカレートし 深夜であろうと 寝て居る私を 叩きおこし 何かと しかりつけ 寝かす事すら してはくれませんでした。 もう 『 ごめんなさい』 そんな言葉しか 頭には 浮かぶ事はありませんでした。 私が 小さい時から 軟弱で 金のかかる子供だったから 大好きな 父の 遊ぶ金 自由な時間奪ったから。 父は きっと 私が この世に産まれてきた事を ひどく 憎んでる 恨んでる。 うち どうしたら いいの? 死ぬ勇気もない。 ねぇ…。 こんなにも 大好きな 父を 私の この 気持ちだけじゃ 繋げない。 血は 確かに繋がってるのに…。
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