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しかし、化け物の正体が、女の子だったと気付いたところで、手から離れてしまったガラクタが止まるハズもなく…
ガシャーーーン!!
咄嗟にチョイスした少し重めのガラクタは、重力に引かれ、縦穴の底へと落ちていった……女の子と共に…
「…これって、もしかしたら、もしかして…俺、大変な事しちゃったのかな…?」
パニック状態からは抜け出した俺の脳は、しかし、混乱からは抜け出せておらず、さっきの出来事の諸々を把握しきれないでいた。
えっと…縦穴から手が出てきて…それから、そこにガラクタを投げ入れて…そして、女の子が居た……うん、よし!整理出来た!
やっと、頭の整理整頓が終わり、混乱状態から抜け出せた俺は、ホッと安堵の息を吐いた。
………………って!!
「落ち着いてる場合か!!女の子が、あんな重いヤツぶつけられて、落ちて…!!早く助けないと!!!」
急いで彼女を助けようと、俺は、両手を着いて、落ちていった縦穴を覗き込む…左手の痛みなんて、どこかに忘れて。
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