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「ゥワッ!?」
突然、闇の中から飛んできたガラクタを、咄嗟に、後ろに尻餅を着くような形で回避に成功する。
俺に当たらず、空中へと舞っている金属の塊は、綺麗な放物線を描いて、ガラクタの海へと着弾した。
な、なんだ!?あれって、俺が投げ入れたガラクタだよな!?両手でやっと運べる重さの金属が…!つか、めっちゃ危なかった!!
後ろを振り返り、自分を襲ったガラクタを、高鳴る心臓を抑えつつ眺めている…と。
…ガシャ………
!?
また、例の音が縦穴から聞こえ、急いで見てみると、淵のところに人の手が掛かっていた。
「よいしょ…と!!ふぅ、やっと地上か…ん?ああ!!お前、よくもさっきはあんな金属の物体を投げ付けてくれたな!!!」
縦穴からはい出てきた女の子は、俺を見付けると、直ぐさま、俺の胸倉を掴んで力いっぱい揺すってきた。
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