熱帯魚の憂鬱
6/7
読書設定
目次
前へ
/
54ページ
次へ
今 彼の手が温かいことは知っていた。でもそれに、意味を求めたのは初めてだった。 「あぁ、なにもかも、なにもかもすべてきみのせいだよ」 彼が優しく笑った。初めて笑うというものを見た。 「ぼくがきみを愛してしまったことも、ぼくたちがこの世界に生まれてしまったことも、なにもかもすべてきみのせいだよ」 彼は笑いながら目を閉じた。幸せそうに。 「ぼくはきみを」 わたしたちはこの世界では生きられない。
/
54ページ
最初のコメントを投稿しよう!
17人が本棚に入れています
本棚に追加
広告非表示!エブリスタEXはこちら>>
前ページへ
次ページへ
スターで応援
0(あなた 0)
小さく
文字
15
大きく
狭く
行間
1.8
広く
白
黒
クリーム
ゴシック体
明朝体
まとめてページ表示
指定なし
5ページ表示
10ページ表示
15ページ表示
ページコメント表示
ページスタンプ表示
最後に読んだページを自動で保存
最初のコメントを投稿しよう!