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~第一章~
従召から召喚士になるための、試練の日。
ビサイド寺院の、祈り子様の部屋で、わたし、困り果てていたんだ。
もう丸一日、ここにこもって祈りを捧げているのに、どうしても心を通じさせる事ができなかった。それが全然見込みのない感じなら、仕切り直してまた別の近付きかたで精神を同調させてみようとするんだけど、わたしの場合はもう祈り子様が、触れそうなほどすぐそばにきてくれている気配がしていた。
あと扉を一枚開けることが出来れば祈り子様の心と完全に通じ合えそうなのに、かんぬきが外せそうで外れないもどかしい感覚――その状態が半日以上も続いていて、もしかしたら私は召喚士になれないんじゃないかって、そんな情けない気持ちになりかけてた。
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