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「おい竜二、何泣いてるんだよ?」
春彦の声に俺は現実に引き戻される。
「あぁ、いや、眠いんだよ・・・」
涙は拭ってもまだ溢れてきそうだった。
「・・・ちょっと寝てくる」
「おい朝礼」
「悪い」
俺は春彦に片手をあげて見せると保健室に向かった。
脳天を打たれたってのはまさにこんな感じだろう。
初恋の人が事故で死んだだなんて。
保健室に向かう途中でだんだんと人気がなくなると堪えていた涙がどんどん溢れて来た。
「・・・畜生ッ」
泣く泣く保健室に入り、泣く程具合が悪いと伝えて布団に入れてもらった。
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