2人が本棚に入れています
本棚に追加
「ん?えぇ、確か千景だか千鶴だか・・・」
先生の言った名前に聞き覚えは無かった。
俺はとりあえず先生に礼を言って少し頭を傾げながら、教室に戻った。
「大丈夫か竜二」
「春彦・・・まぁな」
教室に戻ると春彦が真っ先にこちらへ来てくれた。
「全く・・・お前がいないから大変な事になってたんだよ」
「は?」
ふと自分の席を見ると、席から不必要に机を離しているクラスメート達。
それと、乱れた俺の机。
「大変な事って?」
「実はな・・・勝手に、机から音がしたんだよ」
俺は白い目で春彦を見たが、疑いはすぐに晴れた。
ガタッ!とちょうど誰かが立ち上がったように椅子が動いたのだ。
最初のコメントを投稿しよう!