雨が降ったから

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「さや・・・竜ちゃんはやめろ、ちゃんは」 「あはっ、懐かしいから言ってみたの~」 「・・・」 こんな狭いボロアパートで、こんな暢気な母親と、たった二人で暮らしているけど寂しくない。 むしろ楽しい。 毎日、毎日。 さやが幸せに寝れますようにと願掛けながら部屋を掃除して、さやの健康を考えて弁当を作る。 マザコンだって言われても、俺は怒らない。 むしろ、俺の母親だって、皆に自慢して回りたい。 「竜~ご飯おかわり!」 「おぅ!」 この笑顔が、俺にとってはすごい原動力なのだから。
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