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両手にどっさりと食材を持ち、帰路につく。
「今日は何にしてやろっかなぁ・・・ん?」
パタッ、と顔に水がかかる。
「やっべ雨だ!早く・・・うわっ雨宿り雨宿り!」
近くの駐輪場に向かう。
「ふぅ・・・」
一息ついて、外をみる。
「さや、濡れてないだろうな・・・」
しばらくヤンキー座りをしていたが、足が痺れてきた。
「止みそうにないな、一気に行くか!」
勢いよく立ち上がる。
その時、視界に女性の姿が入った。
(あれ?傘さしてな・・・いや)
その女性が足を一歩一歩と歩く旅に、雨が逃げるように引いて太陽が差し込む。
(俺は夢を見ているのか・・・?)
丘を歩く、黒く長い髪の女性は楽しそうに雨を追い払っていた。
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