2人が本棚に入れています
本棚に追加
きっとそれはどこにでも転がってるん物なんだ。
でも、目には見えない、手では取れない。
もし誰かがそれを掴んだら、一人だけじゃなくて後4人か3人幸せになれる。
きっと誰もがそれを求めている。
俺だって、昨日台所で呟いた。
「かわいいこいねぇかな」
『誰かに恋してみたいな』
まさに目の前にはかわいいこが居た。
俺の初恋は、名前も知らない晴れ女だった。
「りゅ~う~。どぉしたの?」
「んふふ、ななんだ?お代わりか?」
「うんおかわり~~じゃなくて、なんでそんなにニコニコしてるのって」
「さや、俺だって大人の階段を昇ったのさ」
「えっ」
小夜子が何故かピシッと固まる。
最初のコメントを投稿しよう!