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「グレーテルって言うの。あなたみたいに、肌が綺麗な可愛い女の子だったわ。」 「何故いなくなったの」 動揺したのか、ヘンゼルの瞳が揺れる。 「そうね、言わなければいけないわ。小さい頃に、私の妹は連れ去られたの。連れ去った犯人は、可愛い男の子を集めていたらしくてね…」 「でも、グレーテルちゃんは女の子でしょ?」 「私たち、とても貧乏な家に生まれて、グレーテルも私の着ていた男の子の服を着ていたの。それでね…」
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