脱出劇の始まり

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ここに化物にならず、脱出を試みる男女がいる。 男の名は「リコ・サンダエム」。若いブロンドの髪をした青年。 女の名は「アシュレイ・マイルドン」。 長い茶色の髪の毛の若い女性だ。 彼女の格好は黄色い「M」の文字がプリントされているシャツを着ていることから、かの有名なジャンクフードチェーン店の店員であろう。 リコの格好は黒いシャツにグレーの長袖のパーカーにインディゴブルーのデニムと至って普通の格好だ。 「ねぇリコ。アンタって本当に頼り無いわよね。マトモな物持ってないし、ニートだし、ニートの癖に毎日くるし。」 「ニートは今関係ないだろ!それに毎日通ってるのはな、幼なじみのお前に変質者が近寄らないようにだな。」 「いや、既に目の前にブロンドの髪のニートの変質者が居るんですけど。」 「ブロンドの髪のニート・・・・俺じゃねぇかよ!俺は変質者じゃね・・・・ってこんな言い合いしてる場合じゃねーだろ!」 そう彼らは今下水道をさ迷っている。 最初は店内にバリケードを作り隠れているつもりだったが、バリケードが破壊され咄嗟に逃げ込んだのがこの下水道だ。
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