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二人は警察署にたどり着いた。
ホールは広く天井も高い位置にあり開けた空間だ。
真ん中には壷を持った人の像があり、その裏にカウンターがあり、突き当たりに二階への緊急梯子が降りている。
玄関から右と左側の手前のドアが釘で板を貼り付け塞がれている。
二人はカウンターへ向かい、そのままPCのある年季の入ったデスクにリコが座った。
「この端末は…………なるほど。電子ロック解除が出来るのか。ロック解除には………カードキーが必要なのか。」
リコはデスクの引き出しを物色しはじめた。
一番上の引き出しに鍵がかかって開かないのをこじ開けようど無理矢理引っ張った。
ガキンと金属の折れる音と共に鍵が壊れリコは後ろに中身をぶちまけながらぶっ飛んだ。
「アンタなにやってんの?わざわざ壊さなくてもこの程度ならキーピックで開けられるでしょうが。」
彼女はリコに呆れながらも手をかした。
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