第一章

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しばらく草木をかき分けながら進む やがて戦闘の音がはっきり聞こえる位置まで来る できるだけ気配を消し、しげみの向こうを覗いた そこには、武装した数人の人が声を張り上げながら銃を乱射していた その後方には荷車を引いた女性や子供がいた 状況を把握している間に一人がレールガンの射撃を受け、動かなくなる レールガン、 と、言うことは軍か 都合がいい 軍はたいてい殺人機械を戦いに投入している 腰のバックから電波妨害装置(電磁パルス)を取り出した 小型の手榴弾のような外見のそれ 右手に電磁パルス、左手にレールガンを構えて戦っているモノを探す いた 軍の兵士が三人、殺人機械が二機 よくある小隊だ レールガンのスコープを覗き、一人の兵士に狙いを付ける 装備が他の兵士より充実している 恐らく小隊長だろう 中距離より少し長い程度の距離 この程度なら問題はない 小隊長の頭部に向け引き金を引いた
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