新撰組の桜

2/22
228人が本棚に入れています
本棚に追加
/96ページ
春、満開の桜が咲き乱れるこの季節に私の新しい生活が始まろうとしていた。 不安だな… 母が病死したため、兄さんが私を引き取ってくれる事になり今にいたる。 10年前に住んで居た場所だけど、私にはその記憶が無い。原因は両親の離婚で大好きな父と兄さんと離ればなれになった事だった。 幼い私には余りにも受け取りがたい現実で、忘れるしかなかったのかもしれない。でも、記憶を失っても父と兄さんは私に会いに来てくれてたから兄さんと父の記憶は取り戻したけど、それ以外の記憶は、まだ失ったままだ。 兄さんの文には、男ばかりだが皆いい奴らだだから安心して来い。 と書かれていたけど…大丈夫かな。 そんな事を思いながら桜は道場に向かうのだった。
/96ページ

最初のコメントを投稿しよう!