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美咲は実家で一人になることを困っていた。
でもそんな時 藤堂秋彦が 一緒に住もう と言ってきたのであった。
そして、今に至る。
二人はいくつもの問題をのりこえ、ますますラブラブに(毎日新婚状態と言っても過言ではない状態に)なっている。
美咲は家賃がわりに家事をしていて、毎日朝・昼・晩のご飯の準備は完璧で栄養豊富、味も完璧、レパートリー盛り沢山……
のはずなのだが、なぜか今回ばかりは思いうかばなかった。
「どうしよう...秋彦さんは仕事で徹夜三昧だから胃に優しいもの作りたいんだけど……」
おかゆ?いやいや味がそっけない。
お茶漬け?手抜きだし……。
「うどんは昨日作ったし..さっと食べれるサンドイッチはお昼に作っちゃったしなぁ....」
うんうんと悩んでいてもしょうがないので美咲は本屋で料理の本でも見てこようとした――――……その時。
「…………美咲」
「あっ...、秋彦さん!?」
その男は、今すぐに倒れそうな雰囲気を出しながら、リビングのドア付近でぜぇぜぇと息をはきながら立っていた。
「一体どうしたの?」
「ダメだ………、俺は……もう………」
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