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高校生活一日目・・・
「~♪~~♪」
どこからか、鼻歌が聞こえた。
魁はそれに気付いたが、誰がしたかは、聞き取れなかった。
「はぁ~あ・・・眠い。」
気だるそうにあくびをする魁。
「おいおい・・・早すぎるぞ魁・・・朝だぞ!お前帰って何してる!?」
「てめーに教える筋合いはない。」
間髪いれずそう答える。
「・・・・・おい明久。お前、なんか面白い部活知らね?」
「面白い部活ぅ?」
明久は眉を潜め、
「いんや、あんまないな。」
「あそ。」
そっけない返事を返し、
魁は、寝る体勢に入った。
「もっしもーし!魁くーん!」
誰かの声が聞こえた。
しかし、明久ではない。
それは、確信している。
女の声だ。
「あんた・・・起きてるんでしょ?」
魁は、知らんぷりをした。
「お・き・ろ!」
そう声が聞こえたとたん、
肩に鋭い痛みが走った。
「痛っ!!」
魁は思わず飛び起きた。
「・・・何のようだよ。城ヶ崎!?」
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